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防災士取得のための講習会に参加しました

「防災士」取得のための講習会Day1に参加。まだ初日ですが結論から言うと、かなり充実のプログラムでした。

講義はテスト対策的な話かと思いきや、むしろ防災士教本の情報よりも実践に即した、良い話が多かった。さらに、意識改革を働きかける講師陣の情熱がありました。防災士に申し込んだ時、結構な金額だったのですが、このレベルなら納得です。

ただ、次々と全国の過去の災害事例や地名が出てくる上に、行政や法律関係のワードも多く、日本の地理、歴史、地学、行政理論など、浅くても広範囲の知識が問われる内容でした。

私はどれも好きな分野だったので、最後まで集中できました。「防災・減災対策理論」は人が住む地理空間情報と、自然現象がもたらす破壊の性質を考え、そこに人間の特性(集団心理や健康管理)を加味して、総合的に作られたと理解しました。

さらに国、自治体、地域などそれぞれの規模におけるリスク管理とリーダーシップ(組織力)、そして個人が自分たちの命を守るサバイバル術が関係してくる。かなり総合的な実践学問です。

いつ起こるか分からないが、起こってから考えていては遅い。防災は平時からの活動が極めて大切であり、地域コミュニティのベースに置くべき基本コンセプトであると再認識しました。特に被災後の避難所運営のノウハウは、まさに極限状況下でのコミュニティマネジメントの基礎となります。

このミッションを遂げるためには、日頃からの高齢社会への対策、子育て支援、ダイバーシティ対応(男女平等とLGBT、障がい者)などへの、被害者同士の深い理解が欠かせないはずです。

逆にこれら現代の社会課題を解決するためのベースコミュニティを育成するために、防災訓練の機会を利用できると直感しました。各自治区ではこの訓練フレームワークを実践すべきだと認識しました。

また、企業防災の話も大変面白かった。不祥事や商品の瑕疵などと同じレベルで、企業は防災時のリスクマネジメントに取り組むべきであるといいます。

災害時においても、最低限のビジネス稼働を持続的に担保するための計画(BCP)がひとつ。さらには地域の一員として共助に参画し、いざ公助が期待できない時には、主体的に地域住民への支援を行う。その重要性を学びました。

しかし9時から7時限はさすがに疲れました。明日も6時限に試験まで長い戦いですが、かなりの充実感です。

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