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航空機産業に将来のドローンビジネス戦略のヒントがある

航空機産業に将来のドローンビジネス戦略のヒントが隠れているようです。もちろん、ドローンの事を無人航空機と呼ぶのだから、「無人航空機産業」ですね。

無人航空機産業は、特にLCC(ローコストキャリア)のビジネスモデルから色々と学ぶことができると直感しています。

今年に入って頻繁にLCCを使うようになりました。LCCと聞いて安かろう悪かろうをイメージする人もいますが、超快適です!慣れるとむしろ、こちらの方が良いです。

LCCは徹底的な省人化と、サービスの全てを細分化して顧客に選択させる、ビジネスモデルのイノベーションです。その結果が三分の一以下の価格差に繋がります。

例えば、ジェットスターやピーチだと、福岡-成田が最低価格で5000円代になります。これは博多-大分のJR電車賃と変わりません。最初は、なぜそんなに安いのか、全く意味が分かりませんでした。

しかし、何度か使っていると納得いきました。予約ウェブサイトでの細分化された機内サービスの選択、空港のカウンターに並ぶ自動発券機など。省人化・機械化でコストを削っています。

客側も徹底的に削減されたサービスに、もはや違和感すら感じません。別に機内食やお酒のサービスなど、必要無い人が多いのでしょう。荷物も旅慣れると7キロ(7キロ以上持つと追加料金)で十分です。

AIやロボットが全産業を変えていくと言われてますが、エアライン業界はまさにそれが早期に実現された分野だと思います。LCCでは、現場の人が圧倒的に少ないのです。

さて、そんな高付加価値のサービスの対極にある、機能重視の省人化サービス。これは「無人航空機産業」が提供する価値の本質だと考えています。例えばドローン宅配は、これに似たイメージになるでしょう。

誰かが心を込めて届けてくれるわけではない、味気ないドローンがブーンと飛んできて、荷物を置いて飛び去っていく。省人化の極みですが、買い物難民や再配達問題、ドライバー不足を考えると必須のサービスです。

まだまだLCCの売上規模は、メガキャリアとは比較にならないよいですが、取扱旅客数ベースで見ると、世界ランキング10位にLCCが入っています。破壊的イノベーションです。

無人航空機産業もいろいろな業界を破壊し創造するでしょう。小売、物流、旅客、インフラ、ほぼ全ての業界に衝撃を与えます。




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