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福岡市サンフランシスコツアーDay1

Came back to San Francisco!

福岡市のGlobal Challenge Day1は、時差ボケを引きずりながら、btraxさんのアレンジで三社のスタートアップを回った。

1社目はOff the Grid、フードトラックのイベントを運営するスタートアップ。日本の屋台に着想を得て、立ち上げたゲリラ屋台村ムーブメントが、SNSや口コミを通じて広がり、参加者は倍々ゲームで増加した。

サンフランシスコ行政との連携や、競合店との差別化による立ち回り、より付加価値の高い企業ケータリングやトラックマネジメントのシステム構築など、素早い動きと組織展開が秀逸。緩いようで、速い。無理なく持続可能に成長させていくその姿勢は、単純に利益だけを求めるマネーゲームの世界から距離を置いた軸でビジネスをしているようだった。

2社目はChartboost、ゲームアプリ向けの広告プラットホーム事業者。今までブラックボックス化していたゲーム広告に風穴を開け、どこよりも早く展開した事が功をなし、急成長する中で大きく国際展開も行った。

しかし、ゲーム業界の成長の飽和も手伝い、試練の時を迎えているような感じ。収益は当然ながら、ゲームユーザーの人口に左右される。課題はアメリカ、日本やオランダなどのゲーム消費国以外のゲーム市場を、いかに開拓するか。特にゲーム後進国では、複雑なゲームよりもカジュアルなゲームの方が好まれるため、ローカライズの方法も違う。

3社目はUdemy。オンライン学習プラットホームの雄。特徴は4万の授業のうち70パーセントがプロフェッショナル向けのクラス。仕事に役立つスキルを安価に身につける。

ビジネスモデルのコアは、あくまでマーケットプレイスである事にこだわり、コンテンツの自社開発はしない。ユーザからの評価により講師へのアクセス率が上がる仕組み。

組織の特徴としてはミッションを非常に大切にしており、学歴やスキルだけでは人材を採用しない。ビジョンを共有できない者は、いくら優秀でも入れないという。

また、食堂はオールフリーでビールも飲み放題。働く場所も自由。あまりにも環境が恵まれているため、出社から帰社まで会社から一歩も出ない事も多々あるとか。

と言うわけで、今日行った3社はどこもプラットフォーマーであり、顧客コミュニティを大切にしていた。破壊的なサービスとは詰まる所、徹底的に顧客の立場に立つものなのだろう。

業界の常識を疑い、利権を超えて、顧客に主導権を受け渡し、その支持の力でもって既存勢力を潰す。時に法律をも変えて。

業界に楯突き、時に法律のギリギリを行く姿勢は天晴れだ。顧客のためにリスクを取るその姿に、弱気を助け強きをくじく、石川五右衛門的な価値観を見た。

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