携帯電話網で制御する「SIMドローン」のシステム全貌をほぼ理解しました。先週は中国での実装ケースを見学し、今日は実際にオペレーションを学び、相当見えてきました。
ドローン物流ビジネスでの競争は、例えて言うなら「ドローン産業界の総合格闘技」だと直感じています。
映画などの空撮スキルや、ドローンレースは、操縦者の感性や手動操作の技術に依存します。ここでは、純粋に飛ばすスキルが重視されます。
測量、インフラ点検、農林水産系のドローンソリューションでは、経路設計やデータ処理の精度が重要です。ここは取得データの精度を上げるセンサーへの投資と、後処理のソフト技術が勝負です。
災害調査は有事対応なので練習し難い。即時性とアドリブが求められる上、後処理の技術も必要なので、上二つの中間的なポジションでしょうか。
そして物流ドローン分野は、今までとは全く違うゲームです。ただでさえ激動のドローンビジネスですが、最新技術がガンガン登場します。
群制御、航路精度を保つための携帯通信技術、そして周囲や荷物の安全を守るための、機体とポート技術のペアリング。
周囲の安全確認のために準備すべき、有人機の飛行情報、気象データなどの外部データとのインターフェース。姿勢制御のためのペイロード管理や、いざという時のフェールセーフ設計。
そこに我々sora:shareが取り組むような社会受容やリーガル、スマートシティ対応まで考慮しなければなりません。人口集中エリアではさらに厳しくなります。
そして、それらのコストをペイするためのビジネスモデルが必要です。全部を一事業者が網羅する事ができないので、オープンイノベーションのエコシステム構築が大きな鍵となるはずです。
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